JAかんきつ部会温室みかん研究会では、ハウス内の加温が始まる毎年12月から収穫が最盛期を迎える8月にかけて、月1回のペースで現地を巡回しています。栽培時期に合わせたハウス内の水管理や温度管理を徹底し、高品質なハウスミカンを出荷することが目的です。
4月10日は、八女市黒木町で会員5人全員が巡回に参加し着果状況を確認。JA園芸指導課の担当職員や八女普及指導センター職員が、摘果やかん水のタイミングやハウス内の適温など生育経過に応じた栽培管理を指導しました。
同研究会では、ミカンの直径が2cm程になると摘果作業を始め、木にかかる負担を軽くするとともに残したミカンの実の肥大を進めます。また、直径が3~4cmになったハウスでは、糖度ののったミカンを作るため、木に水分ストレスを掛けかん水量を制限する「水切り」を実施します。「水切り」の期間が長すぎると樹勢が弱り短すぎると糖度が上がらないので、木の状態を見極めることが重要になります。
同研究会は全員で約130a作付けします。収穫は7月上旬から始まり9月中旬まで続く見込みです。
JA担当職員は「どのハウスでも順調に生育している。今後は小まめな換気などハウス内の温度調整や土壌水分管理を徹底し、消費者が望む甘くて濃い黄色のハウスミカン出荷につなげてほしい」と話していました。