JAプリンセスマム部会は、八女市で11月29日、ピンポンマムとスプレーマムの現地検討会を開きました。今年産の生育状況を確認し、年末の需要期に合わせた集中出荷で、生産者の所得向上を図ることが目的です。生産者や市場関係者、JA職員ら約40人が参加しました。
現地検討会では、丸林崇秀さんと大月祥行さんのハウスを視察し、需要期である年末出荷に間に合わせるための生育状況目合わせをしました。
また、JA花き課の担当職員が、今後の栽培管理について、年末出荷に間に合わせるようハウス内の温度管理が重要であることを説明しました。品種ごとに適した生育温度や、生育が遅れているほ場では、日中の加温も考慮することなどを指導しました。追肥やかん水、病害虫の防除についても申し合わせました。
今年の年末は34人が約2・4㏊に作付け。スプレー・ピンポンマム合わせて約858,000本を関東・関西などの市場へ出荷する予定です。
スプレー・ピンポンマムは、葬儀需要に限らず、ブライダル関係やフラワーアレンジメントとして使われることも多いです。今年産は、夏場は高温・乾燥の影響で、市場の出回りが少なく高単価での販売となりました。12月20日から年末にかけては、市場からの引き合いも強く、出荷量も増えると見込まれています。JA担当職員は「今年産は、日照に恵まれて高品質なものが出荷できる見込みだ。今後は急な低温や日照不足などに気を付けてほしい」と呼びかけていました。