JAレイシ研究会で5月7日から始まったグリーンレイシ(品種=「えらぶ」)の出荷が順調です。この日は、36ケース(1ケース3㎏)を九州や関西、中国地方の市場へ出荷しました。7月中旬に出荷最盛期を迎え、10月下旬まで160tの出荷量を見込みます。
丸みを帯びたボリューム感と濃い緑色が特徴のグリーンレイシ。程よい苦味で夏バテや疲労回復にも効果があり、夏野菜の定番として人気があります。平成30年産は、生育期の天候に恵まれ順調に生育。果実の肥大や色艶が十分の高品質なグリーンレイシに仕上がっています。
同研究会は、49人で約6㏊作付けしています。
イチゴやキウイフルーツなどを栽培する農家が主となり、夏場の収入確保や年間を通したハウスの有効活用として栽培します。
この日は、出荷本格化に合わせて目合わせ会と栽培講習会を開き、八女市黒木地区の生産者12人が参加した。森田慎太郎さん(38)が栽培する約7aのハウスで開かれた講習会では、JA担当職員が、収穫適期や、梅雨入り前の早期防除、排水対策などについて説明しました。
同市黒木町在住の森田さんは、グリーンレイシの栽培は2年目。同じハウスでイチゴも栽培します。森田さんは「カメムシやアブラムシなどに注意しながら、夏にぴったりのおいしいグリーンレイシをたくさん出荷したい」と意気込んでいます。
グリーンレイシは、病気にかかりにくく、農薬散布等の労力が少ないため栽培しやすく、管理作業では生産者の負担も少ないです。部会では、今後も有利販売に向け、地区ごとに栽培講習会や目合わせ会を開き、品質・収量確保に努めていきます。