JAは5月18日、管内のアスパラガス栽培を振興しようと「アスパラガス栽培説明会」を開きました。アスパラガス栽培に興味を持つ組合員等8人が参加し、栽培方法、出荷方法、収益性、補助事業の活用方法などについて学んだ後、管内のアスパラガス生産者のほ場を視察しました。
現在、JAアスパラガス研究会(入江司会長)では、43人で4.9haに作付けし年間78tを出荷しています。
福岡県でもアスパラガスは新規就農者の増加とともに生産量が増加している品目です。アスパラガスは比較的軽労働力で生産できるため、高齢者や女性が多いのも特徴。また1度定植すると10年以上収穫が可能となることも新規導入しやすいメリットの1つです。
収益面では、ハウス栽培10a当り、収量2,500kg、単価1,050円/kg、粗収入262万5千円、所得110万2千円、所得率42%と収益性は高くなっています。
筑後市でアスパラガスを栽培する田中久美子さんのほ場で行われた現地視察では、参加者から収穫の流れや収益面、実労働時間などの質問が上がり、田中さんが答えるとメモを取ったり、実際にアスパラガスの栽培環境を確認したりしました。
アスパラガスは新規作物として取り組みやすいため、現在、JAではアスパラガスの新規導入支援に力を入れています。
JA担当職員は「JAではアスパラガスを振興重点品目として位置づけ国の補助事業の活用やJAが平成29年度から取り組んでいる農業生産基盤強化支援事業の活用を促し、収益性の高いアスパラガス栽培を新規導入される生産者を強力にバックアップしていきたい」と話していました。