「福岡の八女茶」の平成30年度新茶初入札会が4月16日、八女市のJA全農ふくれん茶取引センターであり、落札価格のキロ平均価格は7,612円と好スタートを切りました。キロ最高価格は、12日の「福岡県八女茶手もみ競技大会」で製茶された手もみ茶10万円でした。
初入札には、早生品種で甘みが強いことが特徴の「さえみどり」をはじめとする182点、4,106.5kgの荒茶が上場されました。
30年産は、冬場の気温が平年より低く推移したため、じっくり時間を掛けエネルギーを蓄えながら引き締まった良質の新芽が生育。春先からは気温の上昇や適度な降雨量で順調に生育が進みました。生産者の徹底した管理のもと、甘みや旨味のある、香り豊かな例年以上の良質の新茶に仕上がりました。出荷のピークは4月下旬から5月上旬、3月以降の気温上昇が順調に進んだため、今年産は短期集中型の生産が予想されます。
茶商らは、並べられた荒茶サンプルに顔を近づけ香気を確認。選び抜いた荒茶を審査茶碗に入れ、香気、水色、味などを吟味しました。
久保薫JA組合長は「今日は、生産者が1年間良質な茶作りに励んできた成果を評価していただく大事な日だ。今後もしっかり頑張ろうと思える高値での取引を強くお願いしたい。また、JAは生産者や茶商、関係機関と一つになってのPR活動を行い、八女茶を全国、にしっかりと発信していきたい」と話しました。