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伝統行事「釈迦堂甘茶まつり」

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釈迦像に甘茶をかける児童
釈迦像に甘茶をかける児童

 八女市亀甲地区の釈迦堂で4月8日、釈迦(しゃか)の生誕を祝う「釈迦堂甘茶まつり」が開かれました。このまつりは、同地区で昔から毎年4月8日に開く伝統行事です。起源は定かではありませんが、216年前(寛政6年)に再建立されたという記録が残っています。同地区の住民が協力して毎年開き伝統を守り続けています。

 まつりは、色鮮やかな草花で飾った花御堂(はなみどう)の中に、釈迦誕生の姿を現した約15cmの像を飾ります。そして、ひしゃくで甘露の雨を模した甘茶を頭上から注ぎ、釈迦の生誕を祝うものです。

 甘茶は、地元の老人クラブが栽培したヤマアジサイの変種「小甘茶」から作ったもの。6月頃葉を摘み、汁が出るまで揉み、搾って陰干しします。漢方薬にも使用されることがあり、口当たりが良くまろやかな甘味が特徴です。

 まつりは、毎年地域内外に住む幅広い年齢層の参拝者でにぎわいます。持参した水筒やペットボトルなどに甘茶を入れ持ち帰る参拝者も大勢います。

 参拝者の一人は「自分が子どもの頃は、どこのお寺でも花まつりをやっていたが、今は珍しい。現代の子どもたちに是非受け継いでほしい伝統行事だ」と話していました。


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