福岡県内の「博多あまおう」生産面積の3分の1を占めるJAいちご部会は2月1日、八女市で「平成29年産いちご部会中間検討会」を開きました。
取引会議では、取引市場や部会役員、関係機関、JAなど約34人が参加し、29年産の前半の出荷・販売状況を踏まえ、市場への安定供給に努めるなど、春先に向けた販売対策を協議しました。
29年産は、10月中旬以降の低温・高夜温、日照不足の影響により生育が遅れたものの果実肥大が良く大玉となりました。また、着色までに時間がかかったため出荷量が伸び悩み、年末の需要に応えることができず、出荷時期のコントロールの難しさに課題を残しました。
30年1月中旬までの販売状況は、数量355万パック(1パック270g)で前年対比106%、金額は19億7,000万円で同108%、1パックあたりの単価は554円で同101%でした。出荷量は2月上旬から徐々に増えていく見込みです。
また、市場別販売対策会議では取引市場から、「今後の安定した出荷量の確保をお願いしたい」、「果実の痛みや果病に注意し高品質なイチゴの出荷に努めてもらいたい」などの意見が挙がりました。
田中智部会長は「寒波の影響でイチゴの生育が遅れ出荷量が伸び悩み市場には迷惑をかけた。2番果房については順調に生育しており、大玉で形の良い高品質な「博多あまおう」に仕上がっているので、これから5月までしっかり出荷していきたい」とあいさつしていました。