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昔ながらの農具を使い脱穀作業を体験

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足踏脱穀機を使って脱穀作業を体験する児童
足踏脱穀機を使って脱穀作業を体験する児童

 筑後市の生産者、友清榮一さん(69)ら地域の生産者が10月17日、筑後市立古川小学校の5年生18人を招き、昔ながらの農具を使い、米の脱穀作業を体験し、お米作りの歴史や大切さを知ってもらおうと、「お米学習体験会」を開きました。

 友清さんは趣味で収集した昔ながらの農機具を自宅倉庫に並べ「博多発動機館」として、一般展示しています。 「子どもたちに食育の一環としてお米の歴史や農機具の使い方を学んでもらい、後世に伝えてもらいたい」との思いから、友清さんら地域の生産者仲間が協力して、8年前から毎年、この学習体験会を開いています。

 友清さんから米の成り立ちや農機具の歴史などを教えてもらったあと、児童らは、6月に田植え、10月に稲刈りを行って自分たちで作った米の脱穀作業を体験しました。

 まず、江戸時代から大正時代まで使用されていた「千歯こき」を使い脱穀作業を行いました。くし状の歯の部分に乾燥した稲の束を振りかぶって叩きつけ、引いてすき取り脱穀した。次に、大正時代に使用されていた「足踏脱穀機」を体験しました。直径約40~60cmの円筒型の扱胴 (こきどう) に逆V字型の針金を付けたもので、踏み板を踏むとクランクによって回転し、稲穂を一把持ち、穂先を扱胴に当てて、回しながら脱穀しました。最後に、昭和初期に使用されていた「動力脱穀機」を体験しました。足踏み式がやがて石油発動機に変わり、動力脱穀機となりました。石油発動機のプーリーに掛けたベルトで脱穀機を回転させ、扱手は稲穂を両手に持ち、穂先を当てて脱穀します。扱き落とされた後の藁くずは、送風機により選別されます。

 脱穀作業を体験した宿久拓真くん(10)は「人力で作業する農具とエンジンで動く機械があって、だんだんと便利な機械が開発されて農作業が楽になっていった歴史が分かって勉強になった」と笑顔で話していました。

 友清さんは「この学習会で、皆さんが毎日食べている『お米』について学んでもらいました。今日から『お米』をもっと食べて、もっと勉強して、もっと好きになってもらいたい」と話していました。

千歯こきを使って脱穀作業を体験する児童
千歯こきを使って脱穀作業を体験する児童

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