新規就農希望者を対象に、農業・経営に関する技術や知識習得に向けた研修を行う、JA「就農支援センター」で9月20日、平成30年に就農を目指す第3期研修生の松尾和哉さん(36)と豆塚正倫さん(39)は2棟のハウスに約5000株のイチゴ「博多あまおう」の定植作業を行いました。
松尾さんは「イチゴの生育と収穫時の効率を考えて、苗の向きを揃えて真っすぐ定間隔になるように気を付けて定植した。収穫できる日が楽しみ」と笑みを見せていました。
JAは、優れた農業担い手の確保や地域農業基盤の維持発展につなげるため、同センターを26年9月に開所。研修生は、1年間、農業実習や座学などの研修を受けながら作物を栽培し、研修終了後にJAが遊休ハウス等を斡旋、JA管内で就農します。現在、豆塚さんと松尾さんの他に、トマトでの就農を希望する2人の計4人が学んでいます。
同センターのイチゴ指導者の茅島博敏さんの指導の下、研修生らは防除対策として農薬を混ぜ入れた植穴に1株1株イチゴ苗を丁寧に定植しました。
茅島さんは「定植作業は地味で大変な作業だが、何も考えずに植えていくと、苗の並びが曲がったり間隔がバラバラになってしまって、生育するときに混みあって実が大きくならないなど収量に影響する。根気よく丁寧に定植してほしい」と話していました。
同センターでのイチゴの初収穫は11月中下旬を予定しています。