高糖度で皮ごと食べられる大人気のブドウ「シャインマスカット」の出荷が6月16日、JAぶどう部会で始まりました。例年より1週間ほど早い初出荷となりました。
平成29年産は、天候に恵まれ順調に生育。若干小玉傾向ではあるものの、全体的に結実や酸切れも良く高品質に仕上がりました。
「シャインマスカット」は、平均糖度18を越える濃厚な甘みと酸味や渋みの少なさ、さわやかなマスカット系の香りで果汁も多いなど多くの特徴を持つが、最大の特徴は果皮が薄くてやわらかく、種も無いので皮ごと食べられること。ブドウを食べる時に面倒な皮の処理を無くしたことで年々、人気が上がっている品種です。
同部会では拡大品種として位置付けており生産者数は年々増えている。同部会員316人のうち、29年度は105人がシャインマスカットを栽培。栽培面積は、1,669a、生産量は196tを計画しています。
JAでは、集荷場で毎日、荷口ごとに糖度18以上、酸度0.6%以下の基準で糖度検査を行っており、厳選したシャインマスカットのみを出荷しています。
井手洋一部会長は「シャインマスカットは、全国各地で栽培が増加し、産地間競争が激化しているため、より高品質な生産が求められている。定期的に目合わせを行うなど、厳しい基準で品質重視の出荷体制を整え、部会一丸となって頑張りたい」と意気込みを話していました。
8月上旬までハウスものを出荷。8月中旬から雨よけ栽培したシャインマスカットを出荷する。ピークは8月下旬から9月上旬を見込んでおり、10月上旬まで出荷します。JA農産物直売所「よらん野」では7月上旬から販売します。
この日は、JA黒木選果場から150kgのシャインマスカットを福岡・広島・関西等の市場へ出荷しました。