JAふくおか八女レイシ研究会で5月19日、グリーンレイシ(品種=「えらぶ」)の出荷が始まりました。7月中旬に出荷最盛期を迎え、10月下旬までに続きます。九州や関西の市場へ130tの出荷量を見込みます。
苦味が少なく、丸みを帯びた独特のボリューム感と濃い緑色が特長のグリーンレイシは夏野菜の定番として人気があります。2017年産は、生育期の天候に恵まれ、果実の肥大や形、色つきともに良好で高品質な仕上がりです。
同研究会は現在49人。イチゴやキウイフルーツなどを栽培する農家が主となり、夏場の収入確保や年間を通したハウスの有効活用として、約5haを栽培しています。グリーンレイシは、もともと病気にかかりにくく、農薬散布等の労力が少ないため栽培しやすく、管理作業では生産者の負担も少なく済みます。今後は有利販売に向け、栽培講習会や規格統一を図る目合わせ会を開き、品質・収量確保に努めます。
同研究会の井手口信市さん(69)は「短形ニガウリのグリーンレイシは苦味もなく、炒め物や漬物、佃煮にしてもおいしい。疲労回復にも効果があるので、是非食べてもらって暑い夏を乗り切ってほしい」と笑顔で話していました。