新茶のシーズンを迎え、八女茶手もみ技術研究会と福岡県茶業青年の会は4月18日、黒木町の農林業総合試験場八女分場で「第34回福岡県八女茶手もみ競技大会」を開き、団体戦で星野チーム(笛田陽平さん、樋口大記さん、森松和昭さん)、個人戦で徳永慎太郎さん(6年連続6回目)が優勝に輝きました。
大会には、「おいしい八女茶づくり」の伝統と情熱を次世代に伝え、さらなる品質向上を目指そうと八女茶生産に携わる若手後継者27人(3人1組9チーム)が参加しました。
手もみ製茶は、蒸した茶葉を時間をかけて丹念にもみ込むことで、水分を飛ばして荒茶に仕上げる作業です。選手は審査員や来賓が見守る中、焙炉(ほいろ)と呼ばれる製茶台を囲み、約5時間かけて「軽回転もみ」「もみ切り」「こくりもみ」などの手もみ作業に奮闘し、製茶技術の基本である伝統的な手もみの技術を競い合いました。
審査基準は、団体戦で茶の外観・香気・水色・滋味などの品質や茶葉の仕上がり具合。また、個人戦では、茶葉の仕上がり具合に加え、選手1人1人の手もみ動作を審査員が厳正に審査しました。
八女茶は、全国茶品評会で最高位の農林水産大臣賞を数多く受賞しており、中でも「八女伝統本玉露」は、国の地理的表示保護制度(GI)に2015年12月に茶としては全国ではじめて登録されています。
優勝した星野チームは、今年11月に京都府で行われる全国大会に出場します。
また、来年の茶手もみ全国競技大会が八女市で開かれる予定です。