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耕作放棄地解消へ、女性グループがソバ播種

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JA営農指導員の指導のもとソバを播種する会員
JA営農指導員の指導のもとソバを播種する会員

 八女市の農業女性グループ「八女WAC研究会(樋口昌子会長)」が3月25日、耕作放棄地の解消を目的に、八女市の農地で春ソバの播種作業を行いました。後継者がいない畑の持ち主の依頼を受け、当日は3カ所の畑、合計10aを作付けました。

 「ソバは他の作物と比べ管理作業も少なく、収穫までの期間が短いのも魅力だ」と話す樋口会長。

 JAはこの取り組みをバックアップします。同会の依頼を受け、今年からJA営農指導員が栽培指導を行います。さらにJAは、組合員や直売所出荷者が利用できるようJA精米センター内にソバの製粉機を設置。4月から製粉事業を始める計画です。同会はこれまで他県の業者にソバ粉の製粉を依頼していました。

 同会は、八女市の農村地域の素材を生かし、加工品の試作および農産加工品等による地域振興の研究等を行い、魅力ある八女地域を目指すため、2012年度に結成。WACとはWoman&Agricultureの略称です。現在6人の女性で構成します。

 同会はソバの消費拡大のため、メニュー考案にも力を入れています。定期的にJAや行政機関等での試食会を行い、加工品のヒントを得ながら6次化産業に向けた活動も展開しています。

 約60日後の収穫を見込む樋口会長は「倒伏等の被害や製粉に関する課題などに対し、JAの力を借りたいと相談した。耕作放棄地を八女地域からなくすため、ソバ栽培の普及・拡大を目指したい」と話していました。

 JA営農指導員は「今後、中山間地域など、畑を荒らさないように何かを栽培しようとする人が増えてくると考える。JAとして、できるかぎり支援していきたい」と話していました。

 当日は、西日本地域での栽培に適する春播き用種子「春のいぶき」を播種。同会は、収量に応じてJA農産物直売所「よらん野」やAコープの直売コーナーでソバ粉の販売も計画しています。


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