
JA酒米部会吟のさと研究会が10月20~22日の3日間、JA管内のほ場で、晩生の酒米品種「吟のさと」の収穫作業を行いました。
秋晴れの下、収穫作業を行った中島秀徳会長は「8月中旬の天候不順で心配していたが、その後天候にも恵まれ持ち直した。病害虫の被害も少なく品質は良好だ。昨年並みの収量だと思う」と話しています。
同会では、より高品質な酒米作りを目指そうと、新たな取り組みとして平成27年度から生産者ごとにサンプルの採取を始めています。これに合わせ、播種日や田植え日、栽植密度や元肥、追肥を行った日付等を記載する調査票を基に栽培管理を分析することで、さらに粒の充実を図りたい考えです。
「吟のさと」は、極めて良質な酒米「山田錦」と多収で良質米の「西海222号」を掛け合わせた品種。米は大粒でタンパク質含有率も「山田錦」並みです。短稈(たんかん)で倒れにくいため栽培しやすく、また、多収といった特徴を持っています。「吟のさと」を使った日本酒はAコープやJA直売所「よらん野」等で販売しています。「飲みやすくおいしい」と評判です。
中島会長は「他産地に負けないような良質な酒米作りに努めたい」と話していました。