新規就農希望者を対象に、農業・経営に関する技術や知識習得に向けた研修を行う、JA就農支援センターで11月26日、イチゴ「博多あまおう」の初収穫を迎えました。
平成29年に就農を目指す第2期の研修生、牛嶋優樹さん(34)が、収穫の喜びを味わいながら博多あまおうをJA稲富集荷場へ初出荷。牛嶋さんは「無事出荷できてうれしい。自分で初めて栽培したイチゴはおいしかった」と笑みを見せていました。
JAは、優れた農業担い手の確保や地域農業基盤の維持発展につなげるため、同センターを平成27年9月に開所。研修生は、1年間、農業実習や座学などの研修を受けながら作物を栽培し、研修終了後にJAが遊休ハウス等を斡旋、JA管内で就農します。現在、牛嶋さんの他に、トマトでの就農を希望する4人の計5人が学んでいます。
同センターの農家指導者として指導するイチゴ生産者の茅島博敏さんが見守る中、牛嶋さんは色つき具合を確認しながら果実が傷まないように慎重な手つきで収穫。また、収穫後にはパック詰め作業も行いました。
丁寧に収穫することを重点的に指導した茅島さんは「しっかりした苗ができていたのでイチゴの出来が良い。牛嶋くんは一生懸命に作業に取り組んでおり、積極的に質問するなど姿勢が良い。頑張ってほしい」と話していました。
牛嶋さんは「まだ分からないことばかり。今後も一つ一つの作業を早めに取り組みたい」と笑顔で話していました。
同センターでのトマトの初収穫は12月中下旬を予定しています。