自然豊かな景観美を演出する星野村鹿里(ろくり)地区の「石積みの棚田」で、黄金色の稲穂と赤色の彼岸花の競演が見ごろを迎え、観光客や写真愛好家らが次々と訪問中です。
棚田が一望できる鹿里棚田展望広場では、鹿里ふるさと会が9月17~19日の期間、「鹿里地区彼岸花まつり」を開催。まつりでは、同地区の女性メンバーで構成するグループ「子鹿の里」が作った漬物や同地区に昔から伝わるサバめし、サトイモまんじゅうやだご汁などを販売し、多くの来場者でにぎわいを見せました。
村内各地にある棚田は、急傾斜地で狭く長いのが特徴で、山石を1つひとつ積みながら作り上げた先人の知恵と努力、苦労の結晶です。現在同地区は約20世帯。先祖代々大切にしてきた石積み棚田の保全・維持に日々取り組んでおり、まつりを毎年開いています。
棚田で作業をしていた農家は「来場者の『きれい』という声が聞こえ喜んでもらっているみたい。今月末ごろに稲刈りが始まるのでそれまで楽しんでほしい」と話していました。また、福岡市内から訪れた男性は「何度か来たことがあるが、今年も稲と彼岸花の色合いがきれだ。見とれてしまうね」と話していました。
※9月22日(木)午前10時~午後3時(雨天の場合は24日)には、同広場でステージイベントや餅つきなどが行われる予定です。