JAいちじく研究会で、7月中旬から始まった高糖度イチジク「とよみつひめ」の出荷が順調です。24日から連日出荷となり、現在関西方面の市場を中心に出荷しています。
梅雨明け後晴天が続いたため色づきも良く、糖度検査では、17度と高い数値が出るなど平成28年産も高品質に仕上がっています。
同研究会は、会員数56人の内約9割が反射マルチシートを導入しています。果実に日光を万遍なく当てることで色づきの向上を図っています。
また、高品質なイチジクの安定生産・出荷を図るため研究会内に生産委員会を設置。降雨により広がりやすい黒葉枯病を防ぐため、防除対策として簡易雨よけハウスを活用した被覆栽培の比較試験等に取り組み、その普及を図っています。さらに輸送時には、かびの発生率を低減させる光殺菌装置に全量を通しています。日持ちを向上させ、より高品質な「とよみつひめ」の販売に取り組んでいます。
同研究会は、5haに「とよみつひめ」を作付け。出荷量は青果で66tを見込んでいます。特に出荷量が多いのは8月下旬~9月上旬と10月上旬で出荷は11月下旬まで続く予定です。
黒木町で「とよみつひめ」を栽培する田形義幸さん、ヱミ子さん宅では、果実の熟度や色づきを1つ1つ丁寧に確認し適期での収穫を心掛けています。
生産委員長を務める義幸さんは「安定生産につなげるために、雨よけハウスなどの施設栽培を研究会全体で推進していきたい。今年産も甘くて色具合も抜群。今後も適期収穫に努め、高品質なものを皆さんに届けていきたい」と笑顔で話していました。