JAかんきつ部会は、かんきつ栽培の方法を撮影した動画を、DVDにして部会員に配布する取り組みを始めました。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、栽培講習会などが自粛となり、直接の営農指導が行いにくくなる中、管理作業の内容を動画で指導することで、生産者の重要な栽培管理に役立ててもらうことが目的です。
動画のタイトルは「みかん連年生産対策DVD」。平成30年にみかんの管理手法をJAとJA全農ふくれんが協力し、撮影・編集したもの。映像では、みかんの連年生産の為に春季の栽培管理で重要な、有葉花摘蕾(らい)・摘葉処理や、ミカンの薬剤による摘果の方法について、JAの営農指導員が実演を通して分かりやすく説明しています。映像の時間は約20分。
動画は若手農家や新しい営農指導員が参考にするなどして使われていましたが、新型コロナウイルスの一連の影響を受けて、部会員への配布を決めました。
配布枚数は計100枚程度で、JA立花・黒木地区センター、北山かんきつ選果場に準備し、希望者へ配布します。更に希望が増える場合は増版も予定しています。
同部会は、令和2年産ミカンを351人が404haに作付け。今年産はここまで昨年並みの生育。昨年よりも着花量が多い表年にあたり、かんきつ部会としても春季からの栽培管理を徹底し、来年も安定した生産量確保に努め有利販売で生産者の所得増大を狙いたい考えです。
JA園芸指導課の担当職員は「かんきつ栽培において、本格的に管理作業が必要な時期に入る。特に春期管理は、高糖系みかんの連年生産に向けた管理が重要な時期にあたり、生産者が集まる講習会は開催出来ないが、今回配布したDVDにより作業内容を確認し連年生産に向けた生産活動に取り組み新型コロナウイルスに負けない高品質みかんの安定出荷につなげてほしい」と話していました。