「八女伝統本玉露」の産地として知られる、JA茶業部会黒木支部は、2月21日、黒木町のJA黒木地区センターで、茶商を招き交流会を開きました。4月から始まる一番茶収穫に向けて、茶商と協力しながら高単価での販売を狙い、茶業振興を図ります。茶生産者や県内の茶商ら約50人が参加しました。
交流会では、昨年収穫した一番茶(荒茶)の互評会を開き、昨年産の出来を踏まえながら、消費者に好まれる茶の傾向、令和2年度産の販売方針などについて意見を交換しました。互評会では、「やぶきた」「さえみどり」など煎茶と冠茶計26点が出品され、参加者は、並べられた荒茶サンプルに顔を近づけ、外観・香気・水色・滋味について審査しました。茶商からは「山のお茶らしく、香りが強くコクのあるものがほしい。来年度産も高品質な八女茶を期待している」と話がありました。
同支部では現在、短期雇用システムを導入し、全国各地より、茶摘み作業の補助や製茶工場での作業などを担当するアルバイターを各茶工場で募集活動を行っている他、中山間地における組織的生産体制づくりに取り組んでいます。
同支部長の徳永毅さんは「中山間地である黒木町の強みを生かした伝統本玉露をはじめ、茶商に1円でも高く売ってもらえるよう、品質の底上げに部員全体で取り組んでいきたい」と話していました。
