日本一のタケノコ生産量を誇るJAたけのこ部会で、12月4日から令和元年産「早堀りタケノコ」の出荷が始まりました。
この日は、約116㎏が、JA光友選果場に持ち込まれ、職員によって階級ごとに選別された後、関西・関東の市場に初出荷されました。3月下旬から4月上旬に最盛期を迎え、出荷量は2,500t(昨年1,600t)、販売高は約6億円(昨年3憶5千万円)を目指します。
えぐみが少なく、豊かな風味が魅力の「早堀りタケノコ」。今年産は表年にあたり、夏場の潤沢な雨に恵まれ順調に生育。玉太りの良い砲弾型のタケノコの出荷が期待できます。特に高品質なタケノコは、市場からの評価が高く、京都の高級料亭で使われることもあります。
中山間地の立花地区を中心に、約600人で生産する同部会では、安定した生産量を確保するため、定期的に講習会の実施や徹底した伐竹作業に取り組み、裏年・表年に左右されない竹林管理に努めています。また、現地に電柵などの囲いを設けて近年増加傾向にあるイノシシの被害を防ぐよう徹底しています。さらに、生産者の高齢化に伴い、竹林内の道路整備や運搬車の導入など省力化による、管理しやすい園地づくりに取り組んでいます。
販売面では、地域のイベントでの試食会や、市場に出向いての店頭販売など、八女産タケノコの魅力を広くPRしています。
JA担当職員は「表年の今年は、質・量ともに期待が持てる。シーズンを通して高品質なタケノコを出荷していきたい」と話していました。