JA筑後地区センターは10月17日、同敷地内で「益田素平翁頌徳祭」を開きました。稲作における螟(めい)虫害の対策や稲作普及に尽力した郷土の偉人、益田素平氏の功績をたたえしのぶとともに、後世に守り伝えようと祈念しました。
益田氏は筑後市出身の農学者で、当時稲枯れの原因だった「螟虫(ガの一種)」を研究。作期をずらして虫害を回避させ、穂枯れの発生を軽減する「遁(とん)作法」などを発明しました。稲作が地域に広く普及し、農薬が開発されるまでの間、広く行われました。
頌徳祭には、益田氏の遺族をはじめ、農業関係者、行政、JA職員など、約50人が参列し遺徳をしのびました。山口浩司JA筑後地区理事代表は「米の生産調整見直しが進む中、安全でおいしい米を消費者に安定供給するために研究を重ねていくことで、益田氏の遺徳を偲びたい」と話していました。
また、頌徳祭終了後、筑後市の二川小学校5年生児童21人が、総合学習の一環として学んでいる益田氏の功績を記した紙芝居を披露しました。
