
JAかんきつ部会で、1月下旬から始まった「蔵出しみかん」の出荷が順調です。平成28年産は、高糖度で酸切れも良く高品質に仕上がっています。現在出荷が本格化しており、2月下旬まで続く予定です。
黒木町の久木原美成副部会長は、完熟したミカンを木箱に一つ一つ丁寧に並べ、温度と湿度が一定に保たれた昔ながらの土壁作りの貯蔵庫で保管。1箱に約15kgのミカンが入った木箱は、引き出し状に庫内天井近くまで積まれ、出荷するまで大切に熟成されます。久木原さんは「昨年よりもさらに良い出来。秋の高温で品質低下が心配されたが、良いミカンを厳選し、手間をかけて管理した分、まろやかさとコクのある味わいに仕上がった」と笑顔で話していました。
「蔵出しみかん」は、12月に収穫したシートマルチ栽培の高糖度系ミカンを、さらに糖と酸のバランスが良くなるまで専用の貯蔵庫で低温熟成させたもの。貯蔵することで、酸が程良く抜け一段と甘みが増し、まろやかな味わいのミカンに仕上がります。
部会では、出荷前には各部会員の貯蔵施設を巡回して品質の調査を行い、品質が高いミカンを出荷。また、出荷の際は家庭選果機を使わずに丁寧に扱うことでミカン本来の味を提供しています。