
長年にわたり茶業の振興等に貢献したとして、八女市で「福岡の八女茶」を生産する松延利博さん(68)が茶業功績者表彰を、同市の古川明俊さん(64)が茶業功労者表彰を受けました。両氏は11月18日に久保薫JA組合長と鵜木髙春JA副組合長を訪問し受賞を報告しました。
14日に静岡県で開かれた第69回全国お茶まつり大会で表彰を受けた松延さんは、全国茶生産青年団長として全国大会を主催し、全国荒茶鑑定技術競技大会を農林水産大臣賞受賞大会にするなど茶業後継者育成に大きく貢献。さらに福岡県茶の生産振興や茶業経営の改善、また、JA組合長として安全な茶生産に尽力し「八女茶」ブランドの確立・向上と、日本茶インストラクター協会の役員として、茶文化の普及と消費拡大に尽力したことが高く評価されました。
同日に鹿児島県で開かれた平成27年度九州茶業研究大会で表彰を受けた古川さんは、JAやJA茶業部会、県茶生産組合連合会の役員として、「八女茶」ブランドの強化に尽力。また、県の指導農業士として、後継者育成に力を入れてきたことや法人組織による経営の共同化にいち早く取り組み地域の模範となったこと、さらに26年度全国茶品評会の煎茶4kgの部で、代表を務める農事組合法人が農林水産大臣賞を受賞したことなどが高く評価されました。
松延さんは「この賞はお茶の専業農家である自分にとって格別なもの。自分にやれることがあれば若手農業者のサポートをしていきたい」と話し、古川さんは「この賞を励みに20年、30年後も現役で茶を生産できるように頑張っていきたい。また、これまで培った技術や考え方を若手農業者に伝えていきたい」と笑顔で話していました。