新規就農希望者を対象に、農業・経営に関する技術や知識習得に向けた研修を行う、JA就農支援センターで6月1日、1年間の研修を終えた第2期生5人が退所式を迎えました。また、同日、就農に意欲を燃やす第3期研修生4人の入所式を開きました。第2期生、第3期生をはじめ、講師を務めた生産者やJA、行政などの関係者ら約40人が参加しました。
第2期卒業生はイチゴ生産者となる牛嶋優樹さんとトマト生産者となる貝田憲之さん、ジケ・ジュンポンさん、原口徹也さん、松田清臣さんの5人。
卒業生5人は、それぞれJA斡旋の遊休ハウス等を活用し、管内で就農を予定しています。
卒業生の1人、原口さんは「研修では、農業の基礎を学ぶことができた。その中では数々の困難もあり、竜巻、台風、浸水を経験し、農業とは自然との共生であると身を持って知った。これらの経験は間違いなく私たちを成長させてくれた。研修を始めた頃、横溝伸生先生が『作物がわが子のように思え、早く会いたくて早起きになる』とおっしゃっていたが、今では、この気持ちが良く分かる。一刻も早く自分のトマト、イチゴを育ててみたいと気持ちが高揚している。これから研修の成果を実践して、より良い生産物をより多く市場に供給し皆さんの期待に応えていきたい」と力強く話していました。
第3期生は、イチゴ生産者を目指す松尾和哉さんと豆塚正倫さんの2人とトマト生産者を目指す堤弘晴さんと宮内洋輔さんの2人。
入所式では、1年間の研修カリキュラムなどの説明を行い、第3期生4人は、それぞれの意気込みを発表しました。
研修生の1人、堤弘晴さんは「『食』を繋ぐ農業はとても素晴らしい職業だと思う。この1年間、技術や農業に関する心構えをしっかり習得し、就農できるように頑張っていきたい」と抱負を語りました。
久保薫JA組合長は「3期生の皆さんは、大変不安もあると思う。1年前、同じ不安を感じていた2期生は、1年間の研修を経て、今日は自信みなぎる顔つきでしっかり成長した姿を見せてくれている。全くゼロからのスタートなので大変だと思うが、大事なのは『やる気と情熱』その気持ちを失うことなく励んでほしい」と激励しました。