新茶の収穫を目前に控え、福岡県八女茶手もみ技術研究会と福岡県茶業青年の会は4月5日、八女市立花町の八女市担い手研修センターで「第36回福岡県八女茶手もみ競技大会」を開きました。団体戦で黒木チーム(柴垣智成さん、徳永慎太郎さん、林田和広さん)が優勝しました。また、個人戦では徳永慎太郎さんが8年連続8回目の優勝に輝きました。
大会には「おいしい八女茶づくり」の伝統と情熱を次世代に伝え、さらなる品質向上を目指そうと「福岡の八女茶」生産に携わる若手後継者18人(3人1組6チーム)が参加しました。
選手は、焙炉(ほいろ)と呼ばれる製茶台を囲み、約5時間かけて下揉み・上揉みなどの手もみ作業に奮闘し、製茶技術の基本である伝統的な手もみの技術を競い合いました。
審査基準は、団体戦で茶の外観・香気・水色・滋味などの品質や茶葉の仕上がり具合。また、個人戦では、茶葉の仕上がり具合に加え、選手1人1人の手もみ動作を8人の審査員が厳正に審査しました。
優勝した黒木チームは、11月に静岡県で開催予定の「第23回全国茶手もみ製茶技術競技大会」に出場します。
大会事務局担当者は「手もみの技術を機械にも応用して、伝統ある八女茶の製造技術向上につなげてほしい」と述べていまし
た。